2014年6月22日 星期日

夏weekⅠ&Ⅱフォルメン線描(6月2日~6月13日)

 
芸術は私達の意志を育てます。そして、私たちの思考、感情と意志を調和する力も与えます。
シュタイナー教育の中にフォルメンという授業があります。
フォルメンは私達の内部にある力を表現する方法の一つです。
実際、線描が自然の生命の変化とリズムを表わしてくれます。
シュタイナー教育の教師養成講座を受けた私ですが、
一番越えなければならない部分は芸術のトレーニングです。
絵や線などが全然書けない自分、
どうやって娘にフォルメンを指導するか毎日悩んでいますが、
ある日、私の色彩の先生の話しが突然、頭の中に浮かんできました。
:「何も考えなくていいの、絵を描く時はあなたの頭は必要ないの、ただただ、体で感じて、
その感じたものを大胆に描けばいいの、黒になるとか、その心配は捨ててください。
黒になるはそんなに簡単のことではないのよ。」
~その話を思い出した私は思い切って
娘のフォルメン線描授業を始めました。
 
 
 
自分の内的のトレーニングも足りない私は、時間を作って
娘と一緒にいろいろな美術の展覧会へ行きました。
 
 
 
美しい絵と色の見学です。
 
 
 
その見学の中で一番重要なのは自然観察です。
よく観察したら、大自然の中には無数に幾何の図形が隠れています。
さまざまな対称や曲線など、、、、
観察しているうちに、全ての葉や花がフォルメンのように見えてきます。
 
 
算数、幾何、化学、物理、詩と歌など、これらは皆独特のリズムと規則が含まれてます。
私達がこういう線描と芸術が結合したフォルメンを子供たちに教える時、
子供に自分の内にある美しいリズムと調和を感じさせます。
 
 
 
もうすぐ九歳になる娘は最近自分と世界は離れてることに気付きはじめ、
不安でイライラする時が見え始めました。
この時、フォルメンの図形を体験することで、
周りの世界と自分の内部にある不安とが
しっかりとバランスを取れるようになってきました。
 
 
 
最初は難しいと思う図形ですが、
体で描いたり、手で描いたりした後、
最後に一筆で描いていきます。
 
 
さまざまな線と図形や鏡のような対称図も体験させました。
娘に未完成のものが完成した時の喜びをたくさん感じさせました。


 
 
夏至までの手仕事~自作の人形さんの服を完成させること。
ひと針ひと針を丁寧に縫っていきます。
これも一つ未完成のものを完成させようと思う意志が育つです。

 
無から有の完成、一針一針を意志を通して、
自分の創造力を達成した時の喜び、
これらはすべて九歳になる前の娘にとって大きな一歩です。

 
 
九歳の反抗期に入った娘に自分で作った物語りをお話しました。
ある九歳の子供が旅へ出て、孤独と不安と戦い、
そして旅先でいろんな人々と出会い、
最後は自分の家族がずっと傍で見守っていてくれたことに気付く、というお話を作りました。
それを聞いた後は中国語と日本語で書く練習です。
 
 
 
反抗期に入った子供にとても大事なことは、
自分の力でこの世界に入れるということを示すことです。
シュタイナー学校では三年生から本物の小屋を作り始めます。
雨の日にも佐藤さんは娘に自分の力で薪を割ることを体験させました。
一歩ずつ一歩ずつ世界に入る娘を導いていきます。



 この二週間、私は娘にフォルメンを教えるというより、
教師としての私のほうがたくさんトレーニングをしました。
そもそも定規を使っても直線をまっすぐ描けない私、
最後はなんと素手で幾何も描けるし、
Sealも描けるようになりました。
教えるというより私は学ぶほうです。
 


夏weekⅠ&Ⅱお話の内容はー
自作の物語り

娘がこの二週間で読んでいる本ー『西の魔女が死んだ』 
 

2014年6月5日 星期四

weekⅤ&.Ⅵ算数(5月19日~5月30日)

 
感覚が全て全開の子供にとって算数は定性的(qualitative )な体験です。
大半の人はラッキーナンバーとか数字パワーを信じて、
宝くじを買う時自分と相性のいい番号を選んだり、
これは数字というものに対してただ一列同じ性質のような
存在だと思うだけではなく、
数字はお互いに関連性を持ち、
そして、一つずつが独立なマークだということに気付いたのです。
 
中世記のギリシャでは、
全ての数字は特別な意味がその数字の内部に隠れてることを理解しています。
 
例えば、 6 は完全数で、いわゆる-
「真の約数の和が自分自身になる数」のなのです。
つまり、6は自分の内的に存在することです。
古代から四つの完全数が知られていました。
 
もう一つの例は5という数字です。6の隣、一つしか違わないけれど,
5は 完全数ではありません。
5の特性は素数、この数字の本質はリンゴの中にも隠れています。
リンゴの中の五芒星が私達に5の本質を教えています。
 
子供たちこういう体験から数字の本質を理解していきます。
算数はただ単に思考を使って理解するものではなく、
小学生くらいの子供はもっと感情、
芸術で算数を体験しなくてはなりません。
 
 
算数が得意の主人はこの二週間の算数担任先生になりました。
 
 
 
算数は座ったままの勉強ではなく、
必ず子供の本能(動く、遊びなど)
と呼吸のリズムを合わせて進みます。
 
子供に無制限に遊ばせたらきっとすぐ疲れるだろう。
たけど、心臓の心拍のリズムを合わせて動いたら、
子供が全然疲れない、
しかも、どんどんやりたくなって、意欲も高くなります。
 
九九掛け算の勉強は暗記ではなく、
まず、体を使ってリズムを取って始めます。
この日、娘は八の段のリズムをしました。
両手を使って八の段が心の芯まで沁み込みました。
 
 
それから芸術的な導入です。
娘に九九の美しさを体験させるために、
担任の佐藤先生がなんっと十枚の糸掛け木を切りました。
感動(T_T)
 
 
 
体で慣れた九九掛け算、今度は目の前に姿を現します。
 
 
1から10までの九九、全ての糸掛けが完成した時、
佐藤先生は宇宙の法則、道徳のお話を教えました。
 
 
美しすぎる~娘に絶対糸を取ってはいけないよ!!!~
と言われました。
 
 
その後、繰り返し体で九九掛け算に慣れていきます。
この日は松ぼっくりで佐藤先生とキャッチしながら九九を暗唱する。
 
 
呼吸のリズムに合わせて・・・・
今までは吸うことの勉強、一段落したところで、
吐くという階段に入ります。
体験した九九、見た九九、心に沁み込んだ九九、
紙に画で表現しました。
 
 
縄とびで数字と遊びます。
 
 
最後、わかりやすくために九九の列を書く時、
娘はもう喜んで、喜んで、
久しぶり会ってない友人とでも会うような
そんな気持ですらすらと書き始めました。
 
 
手仕事の時間は完成した人形の服を作ります。
この日、形紙を理解しながら布を切る作業に進みました。
 
 
一番楽しいことは農場へダンファに会いに行く時~(^◇^)
 
 
二週間の算数のまとめ~
十二段までの九九掛け算を全部絵にまとめることです。
 
 
とてもパワーを感じる九九の絵です。
マンダラのような~


もう一つの九九枠、
下の絵はインド神話「ライオン」中の四人兄弟のお城です。
 

 
weekⅤ&.Ⅵお話の内容はー
インド神話「ライオン」
+-×÷四人妖精のお話
 
娘がこの二週間で読んでいる本ー『はてしない物語(中国語版)』

 

 

 

2014年5月20日 星期二

weekⅢ&.Ⅳ英語(5月5日~5月16日)

 
娘にとっての母語、母国語は日本語と中国語です。
その2つ以外に英語を認識させます。
第二言語の勉強は子供の本質を考えながら導入します。
9歳前の子供はゲームや歌で、
真似て言葉を得ることができます。
それから、リズムと身につける習慣で文法の規則に慣れます。
もちろん、この時も芸術的な方法で
子供にアルファベットと世界の関連性を紹介します。
 
まず、最初にヒエログリフの象形文字の由来で教えました。
 
 
それからギリシア文字の変化から、
今使われているラテン文字のお話をしました。
 
 
興味津津で聞いて、毎回楽しそうに
「Englishおもしろい、おもしろい~」
と言い続けました。
 
 
目で見たアルファベット、耳で聞いた英語の音、
必ず体で表現させます。
手や足の体の部位を使い、学んだ単語を描きます。
 
 
その後、全身で感じた英単語の筆記体を自分の手で書きだします。
 
 
8歳くらいの子供はブロック体を認識させますが
書く練習は筆記体から始まります。
 
 
 
午後の時間はソフィアファームでパン焼きを手伝いました。
この時、娘は初めて「パン」は英語じゃない~(T_T)
気が付きました。
 
 
 はじめ農場へ行く時は、benさんと話が苦手な娘、
今は自信が少し出てきて、
自分から英語で挨拶する意欲もでてきました。
毎日午後、農場で楽しく働いています。 
 
 
今週の手仕事~人形の髪を完成させましょう(^_-)-☆ 
  
 
手仕事に慣れた娘、
なんと一日で人形の目と口まで全部完成しました。
すごい意志を通して完成することができたので、
先生としての私、母としての私、
思わずこの子に「畏敬」の気持ちが溢れます。
感動~!(^^)!(^_-)-☆
 
 
英語授業のまとめ~
この二週間で学んだアルファベットを
フォルメンのような形で練習させます。
 
 
 
そして、学んだ英単語で小さい詩のような文を作って、
娘に読み聞かせ、真似して書かせます。 
 
 
weekⅢ&.Ⅳお話の内容はー
アン・サリヴァン自伝
 
この二週間(5月5日~5月16日) で娘が読んでいる本
ー『アルケミスト - 夢を旅した少年

2014年5月2日 星期五

weekⅠ&.Ⅱ中国語(4月21日~5月2日)

春の爽やかな風に乗って、いよいよ娘の勉強が始まりました。
八歳の子供は字を書くことよりも字を描くことのほうが、
本能的に自分の内部にある能力を目覚めさせます。
先生や親が子供に死んだ知識を教えるのではなく、
子供に自分の力で自らを発見させるための存在です。
八歳の子供にはもっと世界の美しさを見せなければいけません。
詩を詠むことと聞くことは子供に声と言葉の興味を育てます。
この二週間の中国語の勉強は、
二篇の詩から漢字とお話しをスタートしました。
 
 
(一)登鸛雀樓    王之渙
白日依山盡,黃河入海流。欲窮千里目,更上一層樓。
 
(二)憫農詩       李紳
鋤禾日當午, 汗滴禾下土;誰知盤中飧, 粒粒皆辛。
 
すべて象形・指示・会意・形声文字と混ぜて、
絵になる形に指導しました。
 
 
中国の神話で十干(じっかん)が出てきました。
実際、昔の人々は十干で自然のリズムを私達に伝えています。
娘は「辛」という漢字を学びました。
ほとんどの人は、この「辛」の字を見ると、辛い、大変だとしか思わないけれど、
実は十干の中で「辛」は「更新」ー大地が新しく変わるという意味なのです。
 
 
お話しを聞いた後、興味津津で描き始めました。
 
 
 
昔の農家さんの家の内部で、娘がお話を聞いて描いた想像図です。
ちなみに、上に掛けてあるのは薫製の肉だそうです。
 

 
午後の時間は手仕事の時間です。
今はウォルドルフ人形を製作しています。
この二週間の目標は人形の頭と体を一つにするまでです。
 

 
一番難しいところ~真剣な表情で(@_@;)

 
人形さんの髪を縫うために、
毛糸を一度丸く巻いていきます。

 
毛糸を巻くこと、これは手仕事をする前に子供が自分と内的の自分とが話をする時間です。
つまり集中させるためのプロセス、
クチャクチャの毛糸から最後まで丸く纏めること、
子供の心に意志と感情が常に調和しています。
 

 
 
この日は、お父さんと一緒に石けりをして遊びました。

 
ソフィアファームのbenさんとkonomiさん、畑の仕事の後で、ピクニックもします。

 
 
ちょうどイースターの日で、
農場で皆と一緒にkonomiさんのイースター物語を聞いて、
それから、たまごを探しに行きました。

 
ラッキー、ラッキー、ラッキー~三つも見つかりましたよ(^◇^)
 
 
二週間の中国語のまとめ~
この二週間で学んだ漢字を使い、作文を書きました。
  
 
そして、象形文字で詩を表現しました。
 
weekⅠ&.Ⅱお話の内容はー
中国神話
孔子(こうし)の物語
 
娘、この二週間で読んでいる本ー『くまのプーさん全集ーお話と詩』